編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Anderson RT, Narayan KM, Feeney P, Goff D Jr, Ali MK, Simmons DL, Sperl-Hillen JA, Bigger T, Cuddihy R, O'Conner PJ, et al.; Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes (ACCORD) Investigators : Effect of intensive glycemic lowering on health-related quality of life in type 2 diabetes: ACCORD trial. Diabetes Care. 2011; 34: 807-12. [PubMed]

多くの患者は,強化療法によりHbA1c値が改善されることに満足している,と捉えられる。【河盛隆造

●目的 2型糖尿病患者において,健康関連QOL(HROL)に対する強化血糖コントロールと標準血糖コントロールと比較した。ACCOD試験のサブ解析。
●デザイン ACCORD試験は無作為,多施設。
●試験期間 ACCORD試験が中止された2008年2月までのデータを解析対象とした。
●対象患者 ACCORD試験参加者からランダムに選ばれた2,053例。
ACCORD試験の対象は心血管病の高リスクの2型糖尿病患者10,251例。
●方法 ACCORD試験では対象患者を強化療法群(目標HbA1c値<6.0%)と標準療法群(目標HbA1c値7.0~7.9%)にランダム化。
本研究では,ベースライン時,12,36,48ヵ月後のHROL(一般的健康状態[36-Item Short Form Health Survey:SF-36]),糖尿病症状[Diabetes Symptom Distress Checklist],うつ[Patient Health Questionnaire-9:PHQ-9],治療満足度[Diabetes Treatment Satisfaction Questionnaire:DTSQ])を評価し,repeated-measures ANOVA modelを用いて比較。強化療法の中断によるHROLに対する効果も検討した。
●結果 1,956例がベースライン時の自己報告HROL評価を完遂。
強化療法群では標準療法群よりも一般的健康状態(SF-36)スコアで大幅な低下がみられ(-1.6[95%CI -2.0 to -0.2] vs -1.1[95%CI -2.5 to -0.7],P=0.0345),治療満足度(DTSQ)スコアは有意に改善した(11.1%[95%CI 8.6 to 13.5] vs 13.5%[95%CI 11 to 15.9],P=0.0004)。糖尿病症状スコア(P=0.1940)とうつスコア(P=0.4414)には群間差は認められなかった。
強化療法の中断によるHROLに対する効果は有意ではなかった。
●結論 ACCORD試験の強化療法による治療戦略は,HROLにおけるベネフィットにつながらなかったが,治療満足度スコアの改善と関連していた。