編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Pape GA, Hunt JS, Butler KL, Siemienczuk J, LeBlanc BH, Gillanders W, Rozenfeld Y, Bonin K: Team-based care approach to cholesterol management in diabetes mellitus: two-year cluster randomized controlled trial. Arch Intern Med. 2011; 171: 1480-6. [PubMed]

●目的 プライマリーケアの糖尿病患者において,通信回線を介した医師-薬剤師によるチーム主体の医療がコレステロール改善に及ぼす効果を検討した。
一次アウトカムは,目標LDL-C値(≦100mg/dL)達成率,平均LDL-C値,過去12ヵ月以内のLDL-C測定の実施,脂質低下薬の処方,患者満足度。二次アウトカムは,血糖コントロール,血圧コントロール。
●デザイン クラスター無作為,プロスペクティブ,多施設。
●試験期間 24ヵ月。
●対象患者 6963例:プライマリーケア9施設の医師68名が担当する糖尿病患者。
●方法 施設ごとに,医師-薬剤師によるチーム主体の医療群(患者2069例,医師23例),対照群(患者4160例,医師45例)に1:2に無作為割付け。
両群ともに,医師は自動化された糖尿病管理プログラム(CareManager)にアクセス可能。
チーム主体の医療群では,薬剤師が通信回線を介して医師に提案を行う。医師がその提案を承認した場合には,薬剤師が患者に電話し,患者の服用薬,有害反応歴,アドヒアランスの障壁などを確認する。
●結果 目標LDL-C値達成率は,チーム主体の医療群で対照群よりも有意に高かった(78% vs 50%,p=0.003)。チーム主体の医療群では対照群より,平均LDL-C値が12mg/dL低く(83mg/dL vs 95mg/dL,p<0.001),LDL-C測定の実施率が有意に高く(95% vs 82%,p=0.004),脂質低下薬の処方率が15%高かった(p=0.008)。患者満足度には,有意な群間差を認めなかった(p=0.15)。血糖コントロールと血圧コントロールについては,過去12ヵ月のHbA1c測定の実施率がチーム主体の医療群で有意に高かったことをのぞき,有意な群間差を認めなかった。
●結論 プライマリーケアの糖尿病患者において,通信回線を介した医師-薬剤師によるチーム主体の医療は,LDL-Cコントロールを有意に改善した。