編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Iwamoto J, Sato Y, Uzawa M, Takeda T, Matsumoto H: Three-year experience with alendronate treatment in postmenopausal osteoporotic Japanese women with or without type 2 diabetes. Diabetes Res Clin Pract. 2011; 93: 166-73. [PubMed]

●目的 骨粗鬆症を有する日本人の閉経後女性において,3年間のビスホスホネート製剤alendronate(ALN)治療のアウトカムを糖尿病例と非糖尿病例で比較した。
●デザイン レトロスペクティブ,単施設。
●試験期間 登録期間は2010年10月~12月。
●対象患者 151例:2型糖尿病患者16例,非糖尿病患者135例。平均年齢67.8歳。
登録基準:≧3年のALN治療(5mg/日または35mg/週)を受けている,骨粗鬆症を有する閉経後女性の外来患者。
除外基準:逆流性食道炎,胃潰瘍または十二指腸潰瘍,胃切除,腎不全の既往。またはaromatase阻害薬によるがん誘導性骨量減少,原発性副甲状腺機能亢進症,甲状腺機能亢進症,クッシング症候群,多発性骨髄腫,骨Paget病,関節リウマチ,骨形成不全症を含む骨疾患の既往。
●方法 3年間の治療期間中,6ヵ月ごとの腰椎骨密度をDXAで測定し,治療開始3ヵ月後の尿中NTXおよび6ヵ月ごとの血清ALP値を測定した。骨粗鬆症性骨折の発生率も測定した。
●結果 2型糖尿病患者16例は薬物治療を受けていた。2型糖尿病患者と非糖尿病患者で,ベースラインと比較して尿中NTX(ともにP<0.0001)と血清ALP値(P<0.01,P<0.0001)は有意に低下し,腰椎骨密度は有意に上昇した(ともにP<0.0001)。顎骨壊死,大腿骨骨幹部の非定型骨折,心房細動を含む重大な有害事象はなかった。しかし,2型糖尿病患者では非脊椎骨折の発生率が非糖尿病患者よりも有意に上昇した(18.8% vs 3.0%,P<0.05)。
●結論 2型糖尿病の有無にかかわらず,ALN治療は骨粗鬆症を有する日本人の閉経後女性におけるサロゲートマーカーに対して同様の効果を有することが示された。サンプルサイズが小さく,骨折の発生率に対する統計的な検出力が不足していたため,その結果を確証させるためのさらなる研究が必要とされる。