編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Rejeski WJ, Ip EH, Bertoni AG, Bray GA, Evans G, Gregg EW, Zhang Q; Look AHEAD Research Group : Lifestyle change and mobility in obese adults with type 2 diabetes. N Engl J Med. 2012; 366: 1209-17. [PubMed]

本研究の結果は,経験的に知られていることである。
今回の対象患者は平均59歳で,平均身長167cm,平均体重101kgといった高度肥満例であり,介入効果の評価も“1マイルまたは1ブロックを歩くことができるか”というものであった。
より軽度の肥満例における介入が必要であると考えられる。【河盛隆造

●目的 2型糖尿病患者において,生活習慣の高度介入による減量と体力の改善が,運動機能喪失を抑制するかを検討した。
主要アウトカムは,自己報告の運動機能制限。
●デザイン コホート。
●試験期間 追跡期間は4年。
●対象患者 5016例:Look AHEAD参加者(45~74歳の過体重または肥満の2型糖尿病患者5145例)のうち,追跡期間のデータが得られた例。
Look AHEADの除外基準:HbA1c値>11%,血圧>160/100mmHg,トリグリセリド値>600mg/dL,併発疾患のコントロール不良,余命を制限するか安全性に影響する可能性のある基礎疾患,ベースラインの段階的運動負荷試験が不合格。
●方法 Look AHEADでは,生活習慣の高度介入群,糖尿病サポートおよび教育(対照)群に無作為割り付け。
本解析では,運動機能低下に対する介入の効果を評価し,減量およびトレッドミル検査で評価した体力改善の影響を検討。
●結果 生活習慣の高度介入群の2514例のうち,4年後に重度身体障害であったのは517例(20.6%),運動機能良好であったのは969例(38.5%)で,対照群の2502例では,それぞれ656例(26.2%),798例(31.9%)であった。生活習慣の高度介入群では対照群に比し,運動機能喪失リスクが48%低下した(オッズ比0.52,95%CI 0.44-0.63,p<0.001)。減量と体力改善はいずれも,この効果についての有意なメディエーターであった(いずれもp<0.001)。
有害事象としては,1年後の筋骨格症状の頻度が,生活習慣の高度介入群で対照群よりもわずかに高かった(18.6% vs 15.7%,p=0.006)。
●結論 過体重および肥満の2型糖尿病患者において,生活習慣に強力に介入して減量と体力改善をもたらすことにより,運動機能の低下が抑制された。