編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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O'Connor PJ, Narayan KM, Anderson R, Feeney P, Fine L, Ali MK, Simmons DL, Hire DG, Sperl-Hillen JM, Katz LA, et al.: Effect of intensive versus standard blood pressure control on depression and health-related quality of life in type 2 diabetes: the ACCORD trial. Diabetes Care. 2012; 35: 1479-81. [PubMed]

ACCORDは糖尿病に合併する高血圧を,収縮期血圧120mmHg以下までに下げた初めての研究であり,本研究ではその血圧コントロールがうつやQOLに与える影響に関して検討したが,とくに影響を及ぼしていないことが明らかとなった。【綿田裕孝

●目的 高血圧を有する2型糖尿病患者において,健康関連QOL(HRQL)に対する強化降圧療法と標準降圧療法の効果を比較した。
●デザイン 無作為化比較試験のサブ解析。
●試験期間 追跡期間は4.0年。
●対象患者 1028例:ACCORD BPに参加した高血圧を有する2型糖尿病患者のうち無作為抽出された症例。
●方法 ACCORD BPは,強化降圧療法群(SBP<120mmHg),標準降圧療法群(SBP<130~139mmHg)に無作為割り付け。
本解析では,ベースライン,12,36,48ヵ月後にHRQL,うつ病を評価。多変量線形回帰により,HRQLの変化に対する割付け群の影響を検討。
●結果 SF36身体スコア,SF36精神スコア,総合的糖尿病症状,糖尿病症状による苦痛度,糖尿病治療満足度,患者健康質問票(PHQ)-9スコアのうち,追跡期間に有意な群間差を認めたのはSF36身体スコアのみであった(強化降圧療法群-0.8,標準降圧療法群-0.2;p=0.02)。
年齢,性別,人種,ベースラインの心血管疾患,血糖療法の割付け群,ベースラインの血圧三分位,ベースラインの降圧薬服用数によるサブグループ解析でも同様であった。
●結論 高血圧を有する2型糖尿病患者において,強化降圧療法によるうつ病または患者報告のHRQLに対する臨床的に重要な影響は認めなかった。