編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Joosten MM, Pai JK, Bertoia ML, Rimm EB, Spiegelman D, Mittleman MA, Mukamal KJ: Associations between conventional cardiovascular risk factors and risk of peripheral artery disease in men. JAMA. 2012; 308: 1660-7. [PubMed]

PADのリスク因子に関して,大規模なコホートを長期間追跡した重要な研究である。喫煙,高血圧,高コレステロール血症,2型糖尿病が独立したリスク因子であることを確認したのみならず,それらの重要性を明らかにし,冠動脈疾患とは異なる関わりをもつことを示した点が大変興味深い。【西尾善彦

●目的 男性において,従来の心血管リスク因子(喫煙,高血圧,高コレステロール血症,2型糖尿病)と末梢動脈疾患(PAD)リスクの関連を検討した。
●デザイン プロスペクティブ,コホート。
●試験期間 追跡期間の中央値は24.2年(~2011年1月)。
●対象患者 44,985例:1986年にHealth Professionals Follow-up Studyに参加した米国の男性医療従事者。40~75歳。
除外基準:心血管疾患(心筋梗塞,脳卒中,冠動脈バイパス術,冠動脈形成術,間歇性跛行)。
●方法 心血管リスク因子を2年ごとに評価し,臨床的に重大なPAD(下肢切断または血行再建術,血管造影上での血管閉塞≧50%,足首上腕指数<0.90,医師によるPADの診断)との相関を検討。
●結果 追跡期間のPAD発症は537例で,各リスク因子は,他の3つのリスク因子および交絡因子を調整後,PADリスクと独立して有意に相関した。
年齢調整PAD発生率(/10万人-年)は,リスク因子が0の症例は9件(95%CI 6-14),リスク因子が1つの症例は23件(95%CI 18-28),リスク因子が2つの症例は47件(95%CI 39-56),リスク因子が3つの症例は92件(95%CI 76-111),リスク因子が4つの症例は186件(95%CI 141-246)であった。
リスク因子が1つ増えるに伴う多変量調整ハザード比は2.06(95%CI 1.88-2.26),リスク因子のない症例のリスク因子を有する症例に対するハザード比は0.23(95%CI 0.14-0.36)であった。
PAD発症例の96%(95%CI 94-98%)が,PAD診断時にリスク因子を1つ以上有していた。
これら4つのリスク因子の人口寄与リスクは75%(95%CI 64-87%)であった。
リスク因子を4つ有する症例の絶対PAD発生率は3.5件/1000人-年であった。
●結論 男性において,喫煙,高血圧,高コレステロール血症,2型糖尿病は,臨床的に重大なPAD発症のリスク因子であった。