編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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McNeely MJ, McClelland RL, Bild DE, Jacobs DR Jr, Tracy RP, Cushman M, Goff DC Jr, Astor BC, Shea S, Siscovick DS: The association between A1C and subclinical cardiovascular disease: the multi-ethnic study of atherosclerosis. Diabetes Care. 2009; 32: 1727-33. [PubMed]

HbA1c 5.8%以上の群では,BモードエコーによるCIMTが有意に大であった。軽度の食後過血糖のくり返しが,早期の動脈硬化の引き金になっていることを改めて示した。【河盛隆造

●目的 心血管疾患(CVD)または糖尿病を認めない例において,HbA1c値と無症候性CVDの相関を検討した。
●デザイン 横断研究。
●試験期間 登録期間は2000年7月~2002年8月。
●対象患者 5121例:MESAの参加者(米国6地域から登録された45~84歳のCVDを認めない男女6814例)のうち,糖尿病を認めない例。平均63.2±10.2歳。男性46.7%。
●方法 頸動脈内膜-中膜壁肥厚(CIMT),冠動脈石灰化(CAC)を評価。
HbA1c値と無症候性CVDの相関は,年齢,性別,人種,喫煙,SBP,LDL-C,HDL-C,降圧薬の使用,脂質低下薬の使用,BMIを調整して解析。
●結果 HbA1c値が第1四分位(平均5.0±0.2%)に比し,第4四分位(平均6.0±0.3%)では,総IMT(0.85 vs 0.87mm,P=0.003)および内CIMT(1.01 vs 1.08mm,P=0.003)が有意に上昇。
全体ではHbA1c値とCACの相関は認めなかったが(P=0.27),女性においては有意な相関を認めた(HbA1c値の第1四分位と第4四分位のCAC率の比較:37.5 vs 43.0%,P=0.01)。
CACを有する例では,HbA1c値の上昇に伴いCACスコアも上昇する傾向を認めたが,有意ではなかった(P=0.11)。
●結論 CVDまたは糖尿病を認めない例において,HbA1c値と総CIMTおよび内CIMTには相関を認めた。HbA1c値とCACの相関は,女性においてのみ認められた。