編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Margolis KL, Wei F, de Boer IH, Howard BV, Liu S, Manson JE, Mossavar-Rahmani Y, Phillips LS, Shikany JM, Tinker LF; Women’s Health Initiative Investigators : A diet high in low-fat dairy products lowers diabetes risk in postmenopausal women. J Nutr. 2011; 141: 1969-74. [PubMed]

乳製品中の脂肪量が糖尿病発症と関連することを示した貴重な成績である。その機序は明確でないが,この結果は“乳製品であれば十分摂取してもよい”ということではない,と捉えられる。【河盛隆造

●目的 糖尿病を合併しない閉経後女性において,乳製品摂取量(とくに低脂肪乳製品)と糖尿病発症の関連を検討した。
●デザイン プロスペクティブ,多施設,コホート。
●試験期間 登録期間は1994年9月1日~1998年12月31日。追跡期間は8年。
●対象患者 82,076例:WHI-OS試験に参加した糖尿病を認めない閉経後女性。
●方法 ベースライン時と3年後に,総乳製品,低脂肪乳製品,高脂肪乳製品,ヨーグルトの摂取量を評価。糖尿病発症を毎年評価。
●結果 追跡期間の糖尿病発症は3,946例(年間発生率0.73%,累積発生率4.8%)。
多変量調整後,低脂肪乳製品の摂取量は,2型糖尿病リスクと負の関連を認め,摂取量の第1五分位(中央値0.05人前/食)に対する相対リスクは,第5五分位(中央値2.8人前/食)で0.6,第4五分位(中央値1.5人前/食)で0.48であった(P-trend<0.001)。この負の関連は,BMI高値の女性でより著明であった。
ヨーグルトについても,摂取量が多いほど糖尿病リスクが有意に低下したが,高脂肪乳製品の摂取量と糖尿病リスクの関連は認めなかった。
●結論 糖尿病を合併しない閉経後女性において,低脂肪乳製品の摂取量が多いほど糖尿病リスクが低く,この効果は肥満女性で著明であった。