編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Hood KK, Lawrence JM, Anderson A, Bell R, Dabelea D, Daniels S, Rodriguez B, Dolan LM; SEARCH for Diabetes in Youth Study Group : Metabolic and inflammatory links to depression in youth with diabetes. Diabetes Care. 2012; 35: 2443-6. [PubMed]

本研究は,20歳未満の1型糖尿病患者2000例,および2型糖尿病患者300例を対象に,うつの尺度と代謝,炎症マーカーとの関連を検討したものである。
その結果,とくに重度のうつでは代謝ならびに炎症マーカーが増悪していることが明らかとなった。したがって,若年の糖尿病患者でうつを伴う場合は合併症の進行リスクも高いことを念頭において治療する必要があることを示唆している。
今後,うつの改善が代謝・炎症マーカー改善に関連するかについて,前向き試験の実施が必要であろう。【西村理明

●目的 糖尿病の小児および青年において,うつ病リスクと代謝および炎症マーカーの関連を検討した。
●デザイン 観察研究。
●試験期間 登録期間は2001年または2002~2004年。
●対象患者 2359例:米国在住で診断時年齢<20歳の糖尿病患者(1型糖尿病患者2007例,2型糖尿病患者333例)。平均15.2±3.1歳,女性52.7%。
●方法 疫学研究センターうつ病尺度を用いてうつ病を評価。アディポネクチン,レプチン,C反応性蛋白質(CRP),血清アミロイドA(SAA),アポリポ蛋白B(apoB),リポ蛋白A,インターロイキン-6,LDLを測定し,両者の関連を検討。
●結果 アディポネクチン,レプチン,CRP,SAA,apoB,LDLは,うつ病と有意な関連を認めた(p<0.006)。
重度のうつ病例では,代謝または炎症機能が悪化していた。
糖尿病の病型,および人口学的特性と臨床特性で調整した回帰モデルでは,1型糖尿病患者におけるうつ病はapoBとのみ有意な関連を認めた(p<0.0001)。
●結論 糖尿病の小児および青年において,うつ病は代謝異常および全身性炎症と部分的な関連を認めた。