編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Gregg EW, Chen H, Wagenknecht LE, Clark JM, Delahanty LM, Bantle J, Pownall HJ, Johnson KC, Safford MM, Kitabchi AE, et al.; Look AHEAD Research Group : Association of an intensive lifestyle intervention with remission of type 2 diabetes. JAMA. 2012; 308: 2489-96. [PubMed]

2型糖尿病診断からの期間が短く,HbA1cが高くなく,インスリン治療を必要としない例においては,積極的な患者教育が有効であることは臨床の場でしばしば経験することである。【河盛隆造

●目的 過体重の2型糖尿病患者において,長期の強化ライフスタイル介入(ILI)と寛解の関連を検討した。Look AHEADの補助的解析。
アウトカムは,部分または完全寛解(診断基準に合致した糖尿病から,前糖尿病または非糖尿病への進展[糖尿病治療薬非服用下で,空腹時血漿グルコース<126mg/dL,HbA1c<6.5%])。
●デザイン 無作為化比較試験の観察解析。
●試験期間 登録期間は2001年8月~2004年4月。2008年4月追跡終了。
●対象患者 4503例:Look AHEADに参加したBMI≧25の2型糖尿病患者。平均59歳。
●方法 Look AHEADでは,ILI群,糖尿病サポート・教育(DSE)群に無作為割り付け。
ILI群(2241例):グループまたは個別カウンセリングを最初の6ヵ月間は週1回,その後6ヵ月間は月3回実施,2~4年目は月2回の面談と定期的なグループ介入を実施。
DSE群(2262例):食事,運動,社会的支援についてのグループ教育を3回実施。
●結果 ILI群はDSE群に比し,1年目と4年目の減量の程度が有意に大きく(群間差:1年目-7.9%[95%CI-8.3%~-7.6%],4年目-3.9%[95%CI-4.4%~-3.5%],いずれもp<0.001),1年目と4年目のfitnessの増加の程度が有意に大きかった(群間差:1年目15.4%[95%CI 13.7%~17.0%],4年目6.4%[95%CI 4.7%~8.1%],いずれもp<0.001)。
ILI群の部分または完全寛解率は,DSE群よりも有意に高かった(1年目:11.5%[95%CI 10.1%~12.8%] vs 2.0%[95%CI 1.4%~2.6%],4年目:7.3%[95%CI 6.2%~8.4%] vs 2.0%[95%CI 1.5%~2.7%],いずれもp<0.001)。
2~4年以上の持続性寛解率も,ILI群でDSE群よりも高かった(2年以上持続:9.2%[95%CI 7.9%~10.4%] vs 1.7%[95%CI 1.2%~2.3%],3年以上持続:6.4%[95%CI 5.3%~7.4%] vs 1.3%[95%CI 0.8%~1.7%],4年以上持続:3.5%[95%CI 2.7%~4.3%] vs 0.5%[95%CI 0.2%~0.8%])。
●結論 過体重の2型糖尿病患者において,ILIはDSEに比し,寛解率が上昇した。