編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Costacou T, Orchard TJ: Differential effect of glycemia on the incidence of hypertension by sex: the epidemiology of diabetes complications study. Diabetes Care. 2013; 36: 77-83. [PubMed]

●目的 小児期発症1型糖尿病患者において,HbA1cと強化血糖コントロール,高血圧発症との関連,およびその性差を検討した。
●デザイン コホート。
●試験期間 追跡期間は18年。
●対象患者 510例:血圧<140/90mmHgの小児期発症1型糖尿病患者。男性250例,女性260例。平均28歳。罹病期間19年。
●方法 高血圧(>140/90mmHgまたは降圧薬の使用),強化インスリン療法(注射回数≧3回/日またはインスリンポンプの使用,血糖測定≧4回/日),HbA1cを評価。
Cox比例ハザードモデルを用いて,ベースラインの高血圧の予測因子を検討。ベースラインの有意な変数の時間依存的最新平均を用いたモデルも構築。
●結果 追跡期間の高血圧発症率は39.2%で,男性は女性よりわずかに高かった(43.2% vs 35.4%,p=0.07)。
性別とHbA1cは有意な交互作用を認めたため,男女別のモデルを構築した。
多変量解析で,HbA1c上昇は,男性においてのみ高血圧の予測因子であった(ハザード比1.48,95%CI 1.28-1.71)。時間依存的モデルにおいては,女性でもHbA1cの有意な影響を認めたが(ハザード比1.21,95%CI 1.00-1.46),依然として男性のほうが影響が大きく(ハザード比1.59,95%CI 1.29-1.97),有意な交互作用を認めた(p<0.0001)。
●結論 小児期発症1型糖尿病患者において,高血糖は高血圧のリスク因子であったが,その影響は男性で女性よりも大きかった。