編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Kurotani K, Nanri A, Goto A, Mizoue T, Noda M, Oba S, Kato M, Matsushita Y, Inoue M, Tsugane S; for the Japan Public Health Center-based Prospective Study Group : Red meat consumption is associated with the risk of type 2 diabetes in men but not in women: a Japan Public Health Center-based Prospective Study. Br J Nutr. 2013; 1-9. [PubMed]

欧米の研究では,加工肉の摂取量が多いほど,2型糖尿病の発症リスクが高くなるとの報告が多い。今回の日本での成績は,欧米人の摂取量よりは少ないものの,やはり肉類の摂取量の多さが2型糖尿病のリスクとなることを示している。【河盛隆造

●目的 肉類(全肉類,全赤身肉,未加工の赤身肉,加工肉,鶏肉)の摂取と2型糖尿病発症リスクとの関連を検証した。
●デザイン 前向き,コホート。
●試験期間 追跡期間は5年。
●対象患者 68349例(男性27,425例,女性36,424例):40~69の歳地域住民(岩手県,秋田県,長野県,沖縄県,東京都,茨城県,新潟県,高知県,長崎県,沖縄県,大阪府)。
除外基準:2型糖尿病・癌・脳卒中・虚血性心疾患・慢性肝疾患・腎疾患の既往,肉類摂取量データなし,総エネルギー摂取量>男女別平均±3SD。
●方法 食事摂取頻度調査票(FFQ)により,肉類(肉類全体,全赤身肉,未加工赤身肉,加工肉,鳥肉)の摂取量を調査。性別ごとに四分位に分け,多変量ロジスティック回帰により,5年後の2型糖尿病発症のオッズ比(OR)を求めた(年齢,地域,BMI,喫煙状況,アルコール摂取量,糖尿病家族歴,高血圧既往,t全身体活動量,全エネルギー摂取量,コーヒー摂取量,カルシウム・マグネシウム・穀類・魚類・野菜・ソフトドリンク摂取量により調整)。
●結果 肉類全体,全赤身肉,および未加工赤身肉の摂取量が多い男性では,摂取量が少ない男性に比べ,2型糖尿病発症リスクが有意に上昇したが,女性では有意な関連はみられなかった。
全肉類および全赤身肉の摂取量がもっとも多い群のもっとも少ない群に対するオッズ比(OR)は,男性1.36(95%CI 1.07-1.73,P for trend=0.006),1.48(95%CI 1.15-1.90,P for trend=0.003),女性0.82(95%CI 0.62-1.09,P for trend=0.14),0.77(95%CI 0.57-1.02,P for trend=0.08)であった。
加工肉(男性:P for trend=0.27,女性:P for trend=0.98)および鶏肉(男性:P for trend=0.38,女性:P for trend=0.56)については,男女ともに,摂取量と2型糖尿病発症リスクとの有意な関連はみられなかった。
●結論 肉類,とくに赤身肉の摂取量が多い男性では2型糖尿病発症リスクが上昇したが,女性では肉類の摂取量と2型糖尿病発症リスクとの関連はみられなかった。