編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Gadgil MD, Appel LJ, Yeung E, Anderson CA, Sacks FM, Miller ER 3rd: The effects of carbohydrate, unsaturated fat, and protein intake on measures of insulin sensitivity: results from the OmniHeart trial. Diabetes Care. 2013; 36: 1132-7. [PubMed]

本研究では,炭水化物を不飽和脂肪に部分的に置き換えるとインスリン感受性が改善することを見出している。しかし,高炭水化物食と高タンパク食,高不飽和脂肪酸食と高タンパク質食ではとくに差がないため,あくまでも炭水化物を減らすことや不飽和脂肪酸を増やすこと,それ自体の効果ではなく,高炭水化物食を高不飽和脂肪食へ置き換えることがインスリン感受性の改善に寄与していると考えられる。【綿田裕孝

●目的 DASH食に類似した高炭水化物食(CARB),主に植物性タンパク質からなる高タンパク食(PROT),主に一価不飽和脂肪からなる高不飽和脂肪食(UNSAT)のインスリン感受性に対する効果を検討した。
主要アウトカムは,インスリン感受性指数(QUICKI)。
●デザイン 無作為,クロスオーバー。
●試験期間 試験期間は6週。
●対象患者 164例:≧30歳の前高血圧またはステージ1高血圧(SBP 129~159mmHgまたはDBP 80~99mmHg)患者。平均53.6歳,女性45%。
除外基準:糖尿病,進行性または過去の心血管疾患,LDL-C>220mg/dL,空腹時トリグリセリド>750mg/dL,体重>350lbs,インスリン・血糖降下薬・血圧または血中脂質に影響する薬剤・ビタミンおよびミネラル補充剤の使用,自己報告の飲酒量>14杯/週。
●方法 対象患者をCARB群,PROT群,UNSA群Tにランダム化して6週間投与後,2~4週間のウォッシュアウト期間ののち,食事群をクロスオーバー。
食事投与期間終了時の空腹時血清グルコースとインスリンを評価し,QUICKIを算出。
●結果 ベースラインのBMIは平均30.2±6.1kg/m2,QUICKIは平均0.35±0.04であった。
UNSAT群ではCARB群に比し,QUICKIが0.005上昇した(p=0.04)。PROTとCARB,UNSATとPROTの効果には有意差を認めなかった。
●結論 心血管疾患リスクの高い前高血圧またはステージ1の高血圧患者において,炭水化物を部分的に不飽和脂肪に置き換える食事は,インスリン感受性を改善した。