編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2018年1月現在,1144報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Kahleova H, Belinova L, Malinska H, Oliyarnyk O, Trnovska J, Skop V, Kazdova L, Dezortova M, Hajek M, Tura A, et al.: Eating two larger meals a day (breakfast and lunch) is more effective than six smaller meals in a reduced-energy regimen for patients with type 2 diabetes: a randomised crossover study. Diabetologia. 2014; 57: 1552-60. [PubMed]

本検討での,1日2回食のほうが1日6回食よりも良い結果が得られるとの結論は興味深い。そのメカニズムは明らかではないが,一度に大量に食べるほうが,少量よりも熱発生率が高いことや,絶食時間が長くなることなどが,この現象に関与しているのかもしれない。【綿田裕孝

●目的 2型糖尿病患者において,1日6食(A6)と1日2食(B2)の食事回数で,体重,肝脂肪量(HFC),インスリン抵抗性,β細胞機能を比較した。
●デザイン 無作為,クロスオーバー,オープン,単施設(チェコ),intention-to-treat解析。
●試験期間 試験期間は12週。
●対象患者 54例:経口血糖降下薬治療を行っている2型糖尿病患者。男性54%,59.4±7.0歳。
登録基準:罹病期間>1年,30~70歳,BMI 27~50kg/m2,HbA1c 6~11.8%。
除外基準:アルコールまたは薬剤乱用,妊娠または授乳,過去3ヵ月間の不安定な薬物治療および体重,1型糖尿病,心臓刺激薬の使用。
●方法 低エネルギー食事療法として,主要栄養素とエネルギー量が同等のA6(朝食,昼食,夕食,間食3回)群またはB2(朝食,昼食)群に無作為に割り付けて12週実施後,治療をクロスオーバー。
個別のエネルギー必要量は,(安静時エネルギー消費量☓1.5)-2092kJで算出。
両群で,ベースライン時,12週時,24週時のHFC,インスリン感受性,β細胞機能を測定して比較した。
●結果 体重は両群で有意に低下し,低下の程度はA6よりB2で有意に大きかった(-2.3kg vs -3.7kg,p<0.001)。HFCも両群で有意に低下し,低下の程度はB2で有意に大きかった(-0.03% vs -0.04%,p=0.009)。空腹時血血糖とCペプチドも両群で有意に低下し,低下の程度はB2で有意に大きかった(それぞれp=0.004,p=0.04)。空腹時血漿グルカゴンは,B2で有意に低下したが,A6では有意に上昇した。経口グルコースインスリン感受性は両群で有意に上昇し,上昇の程度はB2で有意に大きかった(p=0.01)。いずれの群とも有害事象は認めなかった。
●結論 2型糖尿病患者において,朝食と昼食のみを摂取する食事は,カロリーが同等の1日6回摂取する食事に比し,体重,HFC,空腹時血糖値,Cペプチド,グルカゴンの低下がより大きく,経口グルコースインスリン感受性の上昇がより大きかった。