編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Schauer PR, Bhatt DL, Kirwan JP, Wolski K, Brethauer SA, Navaneethan SD, Aminian A, Pothier CE, Kim ES, Nissen SE, et al.; STAMPEDE Investigators : Bariatric surgery versus intensive medical therapy for diabetes--3-year outcomes. N Engl J Med. 2014; 370: 2002-13. [PubMed]

摂取エネルギーの有効利用が妨げられる胃手術群で,体重減少とそれに伴う血糖応答の改善がみられたのは,当然の結果であろう。
しかし,胃は徐々に拡張することが知られている。より長期での成績で評価することが必要である。【河盛隆造

●目的 コントロール不良で肥満の2型糖尿病患者において,肥満手術と強化薬物療法の3年間の有効性を比較した。
主要評価項目は,HbA1c≦6.0%。
●デザイン 無作為,単施設(米国)。
●試験期間 追跡期間は3年。
●対象患者 137例:コントロール不良で肥満の2型糖尿病患者。48±8歳。女性68%。
登録基準:20~60歳,HbA1c>7.0%,BMI 27~43kg/m2
●方法 強化薬物療法単独群(40例),強化薬物療法+Roux-en-Y胃バイパス術群(48例),強化薬物療法+袖状胃切除術群(49例)に1:1:1に割り付け。
●結果 ベースラインの平均HbA1cは9.3±1.5%,平均BMIは36.0±3.5kg/m2,3年間の追跡完遂率は91%であった。
3年後にHbA1c≦6.0%であった割合は,強化薬物療法群(5%)に比し,胃バイパス術群(38%,p<0.001)と袖状胃切除群(24%,p=0.01)で有意に高かった。
3年後のインスリンを含む血糖降下薬の使用は,強化薬物療法群(2.60±1.10剤)に比し,胃バイパス術群(0.48±0.80剤)と袖状胃切除群(1.02±1.01剤)で有意に少なかった(いずれもp<0.001)。
体重減少率は,強化薬物療法群(4.2±8.3%)に比し,胃バイパス術群(24.5±9.1%)と袖状胃切除群(21.1±8.9%)で有意に高かった(いずれもp<0.001)。
QOLは,強化薬物療法群に比し,胃バイパス術群と袖状胃切除群で有意に良好であった。
主要な晩期外科的合併症の発生はなかった。
●結論 コントロール不良で肥満の2型糖尿病患者において,3年間の強化薬物療法+肥満手術は,強化薬物療法単独に比し,血糖コントロールが有意に改善し,体重減少,血糖降下薬の使用,QOLも良好であった。