編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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van Nielen M, Feskens EJ, Mensink M, Sluijs I, Molina E, Amiano P, Ardanaz E, Balkau B, Beulens JW, Boeing H, et al.; InterAct Consortium : Dietary protein intake and incidence of type 2 diabetes in Europe: the EPIC-InterAct Case-Cohort Study. Diabetes Care. 2014; 37: 1854-62. [PubMed]

非常に大きなサンプルサイズを用いた検討の結果,タンパク質摂取量は,女性,特に肥満女性において2型糖尿病の発症と関連することが明らかにされた。
その機序に関しては不明であるが,過去に行われた研究における脂肪摂取量と2型糖尿病発症の関係と比べると,今回の関連は弱い。2型糖尿病の発症予防の観点からは,まずは脂肪摂取に関する介入が必要であろう。【綿田裕孝

●目的 総タンパク質,動物性タンパク質,植物性タンパク質の各摂取量と,2型糖尿病の新規発症リスクとの関連を検討した。
●デザイン コホート内症例対照研究,欧州8ヵ国。
●試験期間 追跡期間は12.0±0.2年。
●対象患者 1997~2007年に発症した2型糖尿病患者を対象とするEPICコホート研究の参加者26,253例。2型糖尿病発症10,901例,サブコホート15,352例(2型糖尿病発症736例含む)。
●方法 各エネルギー摂取量と2型糖尿病の新規発症との関連を,国で層別化し,Cox比例ハザード比(HR)および95%信頼区間(CI)により評価した。年齢,タンパク質摂取量,総エネルギー(kcal/日),施設,性別,喫煙状況,教育レベル,身体活動レベル,アルコール摂取量,繊維質,飽和脂肪酸,一価不飽和脂肪酸,多価不飽和脂肪酸,コレステロールの摂取量,ソフトドリンク,紅茶,コーヒーの摂取量,BMI,および腹囲(モデル4)で調整。
●結果 食事頻度質問票に基づくエネルギー調整による総タンパク質摂取量は,男性で90.4g/日,女性で91.0g/日であり,そのほとんどが動物性タンパク質であった。
総タンパク質および動物性タンパク質の摂取量がそれぞれ10g増加するごとに,2型糖尿病発症リスクがそれぞれ6%,5%上昇したが(総タンパク質:ハザード比[HR]1.06,95%信頼区間1.02-1.09,p for trend<0.001,動物性タンパク質:HR 1.05,1.02-1.08,0.001),植物性タンパク質の摂取量との関連は認められなかった。
性別およびBMIによるeffect modificationが認められ,女性では動物性タンパク質摂取量と2型糖尿病発症リスクとの関連が男女を合わせた場合よりも強く,とくにBMI>30kg/m2の肥満女性では著しかったが(HR 1.19,95%CI 1.09-1.32),男性ではそのような関連は認められなかった。
●結論 欧州の成人において,総タンパク質および動物性タンパク質の摂取量の多いと,2型糖尿病発症リスクがわずかに上昇した。