編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Lipkin EW, Schwartz AV, Anderson AM, Davis C, Johnson KC, Gregg EW, Bray GA, Berkowitz R, Peters AL, Hodges A, et al.; Look AHEAD Research Group : The Look AHEAD Trial: bone loss at 4-year follow-up in type 2 diabetes. Diabetes Care. 2014; 37: 2822-9. [PubMed]

一般に,体重減少に伴い男性と更年期以前の女性では骨量が減少し,男性では運動により骨量は増加するされている。すでに報告されているLook AHEADの1年後の骨量に関する報告では,ILI群では男女ともに体重減少に伴い股関節の骨量減少がみられることが報告されている(J Bone Miner Res. 2012;27:619-27.[PubMed])。今回の4年後までの観察で,男性では体重減少に伴い1年後にみられたILI群とDSE群の差は4年後に縮まるものの,依然として骨量は減少していた。女性では両群とも骨量の減少がみられた。減量の重要性を鑑みると,今回の運動を取り入れたILI群の強化プログラムで観察された骨量の減少は臨床的意義は大きくはないといえるかもしれないが,骨折頻度などのさらなる検討が求められる。【片山茂裕

●目的 過体重/肥満の2型糖尿病患者において,減量維持およびfitness向上のための強化ライフスタイル介入(ILI)が,4年後の骨量減少と関連しているかどうかを検討した。Look AHEADのサブ解析。
●デザイン 無作為,多施設(米国16施設)。
●試験期間 追跡期間は4年。
●対象患者 1309例:過体重/肥満の2型糖尿病患者。
登録基準:45~76歳,BMI≧25kg/m2(インスリン投与例は≧27kg/m2)。
●方法 ILI群あるいは糖尿病のサポートと教育(DSE)群に無作為に割付け。骨密度は,ベースライン時と介入の1年後と4年後にDXA scanningにより評価した。
●結果 ILIは有意に体重を減少させ(ILI群5.3% vs. DSE群1.8%,p<0.01),4年後のfitnessを増加させた(6.4% vs. 0.8%)。
ILI群の男性患者では,最初の年の骨量の減少率がDSE群よりも高かった(-1.66%/年 vs. -0.09%/年)。群間の差は4年後に半分に減少したが(p<0.01)(-0.88%/年vs. -0.05%/年),有意なままであった(p<0.01)。4年間の股関節の骨量減少の群間差は,ILI群における体重減少の増加と関連していた。女性患者では,骨量減少率は4年後にILI群とDSE群との間で差は認められなかった。
●結論 4年間の減量の介入は男性の股関節の骨量減少のわずかな増加と有意に関連していたが,女性では関連が認められなかった。