編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Erqou S, Lee CC, Adler AI: Statins and glycaemic control in individuals with diabetes: a systematic review and meta-analysis. Diabetologia. 2014; 57: 2444-52. [PubMed]

スタチンが血糖コントロールを悪化させることは,すでに再現されて認められる事実である。本研究では,糖尿病患者においてどの程度HbA1c値が上昇するかを,メタアナリシスを用いて検討したものである。
上昇の程度はわずかであり,臨床上の問題はない。臨床では,スタチン使用に伴いこの程度の増加があることを知っておく必要がある。 【綿田裕孝

●目的 糖尿病患者において,血糖コントロールに対するスタチン治療の影響を検討した。
●デザイン 無作為化比較試験(RCT)のメタアナリシス。
●試験期間 追跡期間は平均3.6年(範囲4ヵ月~5年)。
●対象患者 9696例:糖尿病患者(スタチン群4980例,対照群4716例)。RCT 9件。
男性42~70%,平均年齢36~65歳,糖尿病罹病期間4~26年,平均HbA1c 7.46%(スタチン群),7.43%(対照群)。
●方法 1970年1月~2013年11月の文献のうち,スタチンとプラセボまたは標準治療を比較し,登録患者数>200例,試験期間>12週で,治療前後のHbA1cデータがあるRCT 9件を抽出。
ランダム効果モデルメタアナリシスを実施した。
●結果 追跡終了時の統合HbA1cは,スタチン群7.53%(95%CI 7.20-7.86),対照群7.41%(95%CI 7.11-7.72)で,スタチン群で平均0.12%高かった(95%CI 0.04-0.20,p=0.003)。
病型別にみると,スタチン群での統合HbA1c差は,2型糖尿病で0.17%(95%CI 0.07~0.27),1型糖尿病+病型不明の糖尿病では0.03%(95%CI -0.08~0.14)であった。
RCT間の不均一性は中等度であった(I2=54%,p=0.014)。
●結論 糖尿病患者において,スタチン治療によりHbA1cがわずかに上昇した。