編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Mukai N, Ninomiya T, Hata J, Hirakawa Y, Ikeda F, Fukuhara M, Hotta T, Koga M, Nakamura U, Kang D, et al.: Association of hemoglobin A1c and glycated albumin with carotid atherosclerosis in community-dwelling Japanese subjects: the Hisayama Study. Cardiovasc Diabetol. 2015; 14: 84. [PubMed]

●目的 日本人において,HbA1c,糖化アルブミン(GA),1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG),空腹時血糖(FPG),食後2時間血糖(PG)と頸動脈内膜-中膜複合体肥厚(IMT)の関連を検討し,さらに各血糖評価項目の頸動脈壁肥厚の識別能を評価した。
●デザイン 横断研究。
●試験期間 試験期間は2007~2008年。
●対象患者 2702例:40~79歳の男性1198例,女性1504例。60±10歳。
●方法 75g経口糖負荷試験を実施し,HbA1c,糖化アルブミン(GA),1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)を測定,頸動脈IMTを評価した。
頸動脈壁肥厚は最大IMT>1.0mmと定義。
血糖評価項目とIMTの関連を,多変量調整線形・回帰モデルにより検討した。
●結果 最大IMTの粗平均値は,HbA1c,GA,FPG,2時間PGの四分位の上昇とともに有意に上昇したが,1,5-AGについては明らかな関連は認められなかった。
他の交絡因子を調整後,耐糖能異常を有する場合はHbA1c,GA,FPGの有意な関連が維持されたが(すべてp for trend<0.05),耐糖能異常を有さない場合は,いずれも関連が消失した。
耐糖能異常を有する場合の血糖評価項目の1SD変化と最大IMTの関連についての多変量調整β値を算出すると,HbA1c(β=0.021),GA(β=0.024),FPG(β=0.024)の影響の程度は,2時間PG(β=0.014)および1,5-AG(β=0.003)よりも大きかった。
頸動脈壁肥厚の多変量調整オッズ比は,耐糖能異常を有する場合のみ,HbA1c,GA,FPBレベルの上昇に伴って有意に上昇した(すべてp for trend<0.001)。
耐糖能異常を有する場合,他の心血管リスク因子を含むモデルへのHbA1cまたはGAの追加によりROC曲線下面積が有意に増大したが(いずれもp=0.04),1,5-AG,FPG,2時間PGの追加では増大を認めなかった。
●結論 日本人の一般住民において,耐糖能異常を有する場合,HbA1c,GA,FPGレベルの上昇は頸動脈IMTの上昇と有意に関連し,HbA1cとGAは頸動脈硬化の評価に有用であることが示された。