編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Reaney M, Yu M, Lakshmanan M, Pechtner V, van Brunt K: Treatment satisfaction in people with type 2 diabetes mellitus treated with once-weekly dulaglutide: data from the AWARD-1 and AWARD-3 clinical trials. Diabetes Obes Metab. 2015; 17: 896-903. [PubMed]

糖尿病治療薬の選択基準として,血糖コントロールにならびQOLの改善もきわめて重要である。本研究は週1回投与のGLP-1製剤dulaglutideが,1日2回投与のGLP-1製剤やプラセボに比し,patient reported outcomeを有意に改善することを示したデータであり,治療薬選択のための重要な情報を提供している。【綿田裕孝

●目的 2型糖尿病患者において,週1回のdulaglutideの治療満足度をexenatideおよびプラセボ(AWARD-1)またはmetformin(AWARD-3)と比較検討した。
●デザイン ランダム化,二重盲検,プラセボ対照(AWARD-1)。
●試験期間 試験期間は52週。
●対象患者 1783例:2型糖尿病患者。
登録基準:最大耐用量のmetformin(1500~3000mg/日)とpioglitazone(30~45mg/日)が投与されている患者(AWARD-1),HbA1c値7.0~11.0%(AWARD-1)または6.5~9.5%(AWARD-3)。
●方法 AWARD-1では,週1回皮下注するdulaglutide 1.5mg群(279例),0.75mg群(280例),exenatide 20μg/日(分2)群(276例),プラセボ群(141例)に割り付け,26週後にプラセボ群の患者をdulaglutide 1.5mg群または0.75mg群に変更。
AWARD-3では,週1回皮下注するdulaglutide 1.5mg群(269例),0.75mg群(270例),metformin群(268例)に割り付けた。
ベースライン,26週後,52週後に糖尿病治療満足質問票(DTSQ)状況版(DTSQs)および変化版(DTSQc)を評価した。
●結果 AWARD-1において,両dulaglutide(26,52週後)とexenatide(26週後)はDTSQs総スコアが有意に改善し,dulaglutideによる改善度はプラセボ(26週後)およびexenatide(26,52週後)よりも有意に大きかった。26/52週後の高血糖の頻度は,すべての群でベースラインより有意に低下し,両dulaglutideとexenatideはプラセボより26週後の低下の程度が大きく,両dulaglutideはexenatideより26/52週後の低下の程度が大きかった。26/52週後の認識された低血糖頻度はexenatideで増加した。
AWARD-3において,26/52週後のDTSQs総スコアはすべての群で有意に改善した。26/52週後の高血糖の頻度はすべての群で低下し,両dulaglutideはmetforminに比し,52週後の高血糖頻度の低下度が大きかった。
●結論 2型糖尿病患者において,dulaglutideは治療満足度を改善し,高血糖の頻度を低下させた。