編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2017年9月現在,1114報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Chan SP, Colagiuri S: Systematic review and meta-analysis of the efficacy and hypoglycemic safety of gliclazide versus other insulinotropic agents. Diabetes Res Clin Pract. 2015; 110: 75-81. [PubMed]

SU薬などのインスリン分泌促進薬間のHbA1c低下作用および低血糖頻度の比較データであるが,これらは使われている背景によって大きく変わり,日本と海外では容量が異なる。この結果をそのまま一般臨床に当てはめることはできない。【綿田裕孝

●目的 2型糖尿病患者において,gliclazideの有効性と安全性を,その他の経口インスリン分泌促進薬(SU薬,DPP-4阻害薬,速効型インスリン分泌促進薬)と比較した。
有効性の一次エンドポイントはHbA1c値のベースラインからの変化。
安全性の二次エンドポイントは低血糖症リスク。
●デザイン システマティックレビュー,メタアナリシス。
●試験期間 治療期間≧12週間。
●対象患者 3,461例:18歳以上の2型糖尿病患者において,gliclazideとその他の経口血糖降下薬を比較したランダム化試験9件(一次エンドポイント9試験,二次エンドポイント7試験)。
試験の除外基準:重複文献/不適切な参照文献,主要アウトカムの報告がない,対照が非インスリン分泌促進薬/非経口血糖降下薬。
●方法 2名がMEDLINEより検索語(“gliclazide”,“randomized controlled trial”,“human”,“adult:19+years”)を用いて検索。
試験の異質性はカイ二乗検定を用いて評価し,I2統計値により異質性の度合いを示した。
●結果 一次エンドポイントであるHbA1cのベースラインからの変化は,gliclazide(1,700例)のほうが,その他の経口インスリン分泌促進薬(単独または併用)(1,761例)にくらべ,HbA1cを有意に低下させた(加重平均差-0.11%,95%信頼区間-0.19 to -0.03,p=0.008,I2=60%)。
二次エンドポイントの低血糖症リスクについては,gliclazide(1,673例)とその他のインスリン分泌促進薬(1,727例)に有意な差を認めなかった(リスク比0.85,95%信頼区間0.66-1.09,p=0.20,I2=61%)。
SU薬の比較では(5試験),HbA1cのベースラインからの低下について,gliclazide(520例)のほうがその他のSU薬(glibenclamide,glimepiride)(558例)にくらべて良好であったが,有意な差は認められなかった(5試験,加重平均差-0.12%,-0.25 to 0.01,p=0.07,I2=77%)。しかしながら,低血糖症リスクはgliclazide(469例)のほうが他のSU薬(500例)よりも有意に低かった(3試験,リスク比0.47,0.27-0.79,p=0.004,I2=0%)。
●結論 他の経口インスリン分泌促進薬にくらべてgliclazideはHbA1cを有意に低下させたが,低血糖症リスクに差はみられなかった。他のSU薬との比較では,HbA1cの低下に有意な差を認めなかったが,低血糖症リスクはgliclazideのほうが有意に低かった。