編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
2017年9月現在,1114報収載!
全トライアルリスト
[HOMEに戻る]
Crump C, Sundquist J, Winkleby MA, Sundquist K: Stress resilience and subsequent risk of type 2 diabetes in 1.5 million young men. Diabetologia. 2016; 59: 728-33. [PubMed]

本データは精神的回復力と糖尿病発症との関連をみた貴重な研究であり,精神的快復力が低いと糖尿病の発症頻度が上昇することを示した。標準よりも回復力の高い人が糖尿病を発症しにくいという切り口ではなく,興味深い。【綿田裕孝

●目的 男性において,晩期思春期の精神的回復力と成人期の2型糖尿病発症リスクの関連を検討した。
●デザイン コホート(スウェーデン)。
●試験期間 登録期間は1969~1997年。2012年12月31日追跡終了。追跡期間は3,940人-年(平均25.7年)。
●対象患者 1,534,425例:1969~1997年に徴兵を受けた18歳の男性。
除外基準:糖尿病の診断歴。
●方法 徴兵時に精神的回復力についての標準的心理評価を実施し,1987~2012年の2型糖尿病診断を追跡した。Coxハザード回帰モデルにより,精神的回復力と2型糖尿病発症の関連性を検討した。
●結果 2型糖尿病と診断されたのは34,008例(2.2%)であった。
BMI,糖尿病の家族歴,個人および近隣の社会経済的因子を調整後,18歳時の精神的回復力の低さは2型糖尿病発症リスク上昇と関連していた。精神的回復力が第5五分位の男性に対する第1五分位の男性の2型糖尿病発症のハザード比は1.51で(95%CI 1.46-1.57,p<0.0001),全精神的回復力範囲について強力な線形傾向を認めた(p for trend<0.0001)。
●結論 精神的回復力の低さは2型糖尿病発症に重要な長期的役割を有していた。