編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Aroda VR, Bailey TS, Cariou B, Kumar S, Leiter LA, Raskin P, Zacho J, Andersen TH, Philis-Tsimikas A: Effect of adding insulin degludec to treatment in patients with type 2 diabetes inadequately controlled with metformin and liraglutide: a double-blind randomized controlled trial (BEGIN: ADD TO GLP-1 Study). Diabetes Obes Metab. 2016; 18: 663-70. [PubMed]

本研究では,liraglutideの投与を0.6 mg/日から開始し1.8 mg/日まで増量しているが,日本の用法・用量では,0.3 mg/日から開始し0.9 mg/日まで増量となっている。
また,metforminについても本研究では1500 mg/日あるいは最大耐容量と投与しているが,日本の用法・用量では1日500 mgから開始し通常1日750~1500 mg/日とし,1日最高用量は2250 mgとされている。【景山茂】

●目的 GLP-1受容体作動薬liraglutide+metforminでコントロール不良の2型糖尿病患者において,insulin degludec(IDeg)追加の有効性と安全性を検討した。
主要評価項目は,26週後のHbA1c変化。
●デザイン 無作為,パラレル,二重盲検,プラセボ対照,多施設。
●試験期間 試験期間は26週。
●対象患者 346例:インスリン治療歴のない2型糖尿病患者。18歳以上,BMI≦45kg/m2。Metformin,SU薬,glinide,DPP-4阻害薬,exenatideを服薬中でHbA1c 7.5~10%の者。
●方法 15週間のrun-in期間中にliraglutide投与を0.6mg/日から始め1.8mg/日まで増量し,metforminは≧1500mg/日または最大耐容量を投与した。
run-in期間後もHbA1c 7.0~9.0%の症例をIDeg群(174例)またはプラセボ群(172例)に無作為化し,liraglutideおよびmetforminに追加投与した際のHbA1cの変化を検討した。IDeg 10 U,あるいはプラセボの投与から開始し,朝食前血糖が71~90 mg/dLになるよう調節した。
●結果 26週後のHbA1c変化は,IDeg群-1.04±0.89%,プラセボ群-0.16±0.86%(推定群間差-0.92%,p<0.0001)であった。
IDeg追加群はプラセボ群に比し,空腹時血糖の低下度(推定群間差-2.55mmol/L,46 mg/dL),および1日8回の自己評価血糖の平均低下度(推定群間差-1.95mmol/L,35 mg/dL)が有意に大きかった(いずれもp<0.0001)。
26週後の平均IDeg用量は51U(0.54U/kg)。
run-in期間のliraglutideにより両群で体重は最大3kg減少したが,26週後の体重変化は,IDeg群+2.0kg,プラセボ群-1.3kgであった。
確認された低血糖の発生率はIDeg群0.57件/人-年,プラセボ群0.12件/人-年(p=0.0002)で,夜間低血糖は両群ともに少なく,重度低血糖は認めず,有害事象に著しい群間差はなかった。
●結論 liraglutide+metforminでコントロール不良の2型糖尿病患者において,IDegの追加投与は有効で,忍容性は良好であった。