編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Qian F, Korat AA, Malik V, Hu FB: Metabolic Effects of Monounsaturated Fatty Acid-Enriched Diets Compared With Carbohydrate or Polyunsaturated Fatty Acid-Enriched Diets in Patients With Type 2 Diabetes: A Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Trials. Diabetes Care. 2016; 39: 1448-57. [PubMed]

今回解析された研究の多くは,2~12週間という短期間の介入であり,また食事の一部を介入内容に変化させただけのものであった。これらの結果を患者への食事療法にうまく生かしたい。【河盛隆造

●目的 2型糖尿病患者において,高cis型一価不飽和脂肪酸(MUFA)食が代謝危険因子に与える影響を高炭水化物(CHO)食または高多価不飽和脂肪酸(PUFA)食と比較した。
●デザイン システマティックレビュー,メタアナリシス。
●試験期間
●対象患者 高MUFA食と高CHO食の比較研究24件(1,460例),高MUFA食と高PUFA食の比較研究4件(44例)。
試験の採用基準:2型糖尿病の成人患者において高CHO/高PUFA食を高MUFA食と比較したランダム化比較試験(並行またはクロスオーバー),英語で発表したもの,介入を実施したもの,追跡期間が2週間以上の試験。
●方法 PubMed,MEDLINE,Cochrane Central Register of Controlled Trials,および先に報告されたメタアナリシスを検索した(2015年3月31日まで)。
ベースラインから試験終了までの代謝パラメータの変化を群間比較するため,固定効果モデルおよびランダム効果モデルを用いてメタアナリシスを実施し,加重平均差(WMD)および95%信頼区間を求めた。
●結果 高MUFA食では高CHO食にくらべ,空腹時血糖値(WMD-0.57 mmol/L[-10.2mg/dL],95%信頼区間-0.76 to -0.39),トリグリセリド(-0.31 mmol/L,-0.44 to -0.18),体重(-1.56 kg,-2.89 to -0.23),収縮期血圧(-2.31 mmHg,-4.13 to -0.49)がそれぞれ有意に減少し,HDLコレステロールが有意に増加した(0.06 mmol/L,0.02 to 0.10)。HDLコレステロール(I2=45.4%,p=0.010),トリグリセリド(I2=54.0%,p=0.010)については,それぞれ試験間の異質性が認められた。
また,高MUFA食は高PUFA食にくらべ,空腹時血糖値が有意に減少した(-0.87 mmol/L[-15.6 mg/dL],-1.67 to -0.07)。
●結論 2型糖尿病患者において,高MUFA食により代謝危険因子が改善する可能性が示唆された。