編集:片山茂裕 河盛隆造 景山茂 西尾善彦 西村理明 綿田裕孝
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Kadowaki T, Sarai N, Hirakawa T, Taki K, Iwasaki K, Urushihara H. Persistence of oral antidiabetic treatment for type 2 diabetes characterized by drug class, patient characteristics and severity of renal impairment: A Japanese database analysis. Diabetes Obes Metab. 2018; 20: 2830-9. [PubMed]

2014~2015年における日本の経口糖尿病治療薬の処方動向を知るうえで,大変貴重なデータである。SGLT2阻害薬が登場してから処方がどう変わったかは,興味がもたれるところである。【綿田裕孝

●目的 日本人2型糖尿病患者において,経口糖尿病治療薬(OAD)のクラス別に治療継続性,患者特性,腎障害(RI)重症度を評価した。
●デザイン 後向き,観察的コホート研究。
●試験期間 追跡期間は平均363日。
●対象患者 2014年1月1日~2016年9月30日にOADが処方された≧40歳の日本人2型糖尿病患者162,116例。
●方法 Medical Data Vision大規模病院データベースを使用した。
OADは,ビグアナイド(BG),チアゾリジン薬(TZD),スルホニル尿素(SU)薬,グリニド薬,DPP-4阻害薬,αグルコシダーゼ阻害薬(α-GI)とした。
Kaplan-Meier生存曲線により治療継続期間を評価。
推算糸球体濾過量(mL/分/1.73m2)を用いてRIを分類した(≧90[G1],60~<90[G2],30~<60[G3],<30[G4])。
●結果 処方数が最も多かったのはDPP-4阻害薬で(44%),その後は順にBG,SU薬,α-GI,グリニド薬,TZDであった。
治療継続期間が長かったのはDPP-4阻害薬(中央値17.0ヵ月)とBG(中央値17.3ヵ月),短かったのはα-GI(中央値5.6ヵ月),SU薬(中央値4.3ヵ月)であった。
RI別の治療継続期間は,DPP-4阻害薬がすべてのRIで長く,次にG1およびG2でのBGであった。
●結論 日本人2型糖尿病患者において,治療継続期間の長いOADは,G1およびG2のRIではBGとDPP-4阻害薬,G3およびG4以上のRIではDPP-4阻害薬であった。